ドイツから日本への荷物の送り方をご紹介します。
ここでは2kgまでの小包を想定しています。
目次
» 「DHLオンライン伝票の利用方法」はこちら
» 「ドイツから日本へハガキの出し方」はこちら
DHLで用意されている荷物の種類
今回はちょっとした小包(2kg以下)の場合なので、種類としては「Päckchen(ペクヒェン)」を使います。
Päckchenは小振りな物というイメージです(ドイツ語で「chen」が付くものは小さいものを意味する)。
Päckchenの上限サイズと重量、料金は以下の通り。
荷物のサイズと料金表(2024年11月現在)
種類 | 重さ | オンライン価格 | 店舗価格 |
---|---|---|---|
DHL Päckchen XS | |||
ミニマム 15 x 11 cm, 高さの最小制限無し マックス 35 x 25 x 3 cm |
2 kgまで | 11.99€ | ― |
DHL Päckchen M | |||
ミニマム 15 x 11 x 1 cm マックス L + B + H = 90 cm (一辺が60cmを超えない) |
2 kgまで | 18,49€ | 19,99€ |
DHL Paket International | |||
ミニマム 15 x 11 x 1 cm マックス 120 x 60 x 60 cm ※最高500ユーロまでの交通保険を含む |
5 kgまで | 45,99€ | 48,99€ |
10 kgまで | 61,99€ | 64,99€ | |
20 kgまで | 100,99€ | 103,99€ | |
30 kgまで | 141,99€ | 144,99€ |
上記表の最下部にある「DHL Paket International」は、サイズも重量もPäckchenより大きく出来ますが、ご覧の通りお値段もグッと高くなるので、気軽に利用するものではないと思っています。
最新情報はDHLサイトでご確認ください。
オンラインでの申込みについて
基本的には申し込み・支払い・伝票の出力までであって、基本的に荷物は自分で郵便局まで持っていきますが、引き取りに来てほしい場合は有料オプションの「Abholung(ピックアップ・サービス)」を選べば可能です。
オンライン申し込みは、DHLのサイトから。自分で細かく料金を調べることもできます。
» 「DHLオンライン伝票の利用方法」はこちらで書いています。
DHLの箱いろいろ
手元に適したサイズのダンボールがあれば勿論それで構わないのですが、適したサイズの箱が無かったり、箱のサイズを測るのが面倒な場合、Deutsche Post で販売している箱のMサイズが「Päckchen」適応サイズになっています(当然SサイズもOK)。
イラスト付きの箱もあるので、ギフト用にはただの茶色いダンボールより Deutsche Post の箱を利用するのがオススメ。
イベント時(イースターやクリスマスシーズン)に発売される箱はイラストが入っていていい感じです。
箱のお値段は、通常のDHLの黄色い箱だと、Sサイズ1,89€、Mサイズ2,19€、Lサイズ2,69€(但しLサイズはPäckchenとしてはサイズオーバー、Paket扱いになります)。
イラスト付きだと、Sサイズ1,99€、Mサイズ2,39€(2024年11月現在。シーズンの絵柄に依って変わるかもしれません)。
箱は、郵便局店舗でも購入できますし、Deutsche Post オンラインストアでも購入できます。
Deutsche Post オンラインストアでの送料は、20€以上の注文なら送料無料、20€以下でも2.95€です(2024年11月現在)。
送料についてはDeutsche Postサイトの「Versand- oder Verpackungskosten」の項目のところに書かれています。
伝票の書き方
ここではオンライン申し込みではなく、伝票に直に書き込む方法について書いています。
» 「DHLオンライン伝票の利用方法」はこちらで書いています
まず、伝票は予め郵便局から数枚もらってきておくといいです。
大抵カウンター辺りにあり、特に何も言わず持ってきて大丈夫です。
黙って持ってくるのも何だかなーという方は、「Kann man diesen Versandschein bekommen?」もしくは「Darf ich diesen Versandschein bekommen?」と聞いてみましょう。
「この伝票もらってもいいですか?」的な意味です。
「(der) Versandschein」が伝票のことです。
色々な伝票が置いてあると思いますが、今回使う伝票は「DHL Paket und Päckchen WELT」です(WELTが世界を表します)。
名前の通り、この伝票で「Päckchen」でも「Paket」でも使えます。
同じPaket用の伝票で同デザインで、ドイツ国内とEU専用の「DHL Paket und Päckchen Deutschland + EU」もあるので、お間違えないように。
さて、肝心な伝票の書き方は以下の通り。
差出人と宛先
基本的な構造として、左側が差出人(要は自分)、右側が宛先です。
ドイツから発送するので、差出人欄はドイツ語で書きましょう。
さて宛先欄、私は以前は伝票に手書きする場合は日本語で書いてましたが、今はローマ字で記入しなければならないようです(読者の方が教えてくださいました)。
また、日本宛ということだけは一番に主張するべき点なので、宛先欄の最下部に大きく「JAPAN」と入れる事はお忘れなく。
オプション枠(Bei Unzustellbarkeit)
「Bei Unzustellbarkeit」は、「配送不可能な場合」どうしますか?というもの。
□Rücksenden:送り返す
□Preisgabe:破棄する
のどちらかを選択します。
「破棄」と聞くと少々構えてしまいますが、送り返すとなると返送料金が取られるので、ここは「破棄する」にチェックが普通。
※ところで、チェックチェックと言っていますが、ドイツのチェックは☑ではなく☒になります。
☒だとバツみたいで「それではない」と否定している感じがしてしまいますが、☒で「それ」なんです。
□PREMIUM というのは、優先的に早く配達しまっせ、というもの。
ただ、プラス22€~かかるのと(2024年11月現在)、どの程度早くなるのか不明な為、特に急いでいないなら付けなくていいと思います。
内容記入欄(Inhaltsbeschreibung)
まず、内容を記載する枠の上「Art der Sendung」で、荷物の種類を選びます。
□Geschenk:贈り物
□Dokumente:ドキュメント、書類
□Warenrücksendung:返送品
□Sonstiges:その他
特別なものでない限り、Geschenk(贈り物)にチェック。
白い枠「Inhaltsbeschreibung」に、中身の内容を記入しますが、ここは英語が無難なようです(ドイツでも日本でも理解できるように)。
各個数、各重量、それらの合計を記入して、最下部に日付とサインをします。
金額ですが、あまり高額だと保険料が取られるかもしれないので、私は気持ち低めに記入しています。
ただ、ギフトだと高めに記入したいところで、悩ましいところなんですけどね~。
受取人に金額が分かるのやめてもらえないかな~。
届くまでの日数
ドイツから日本への小包を送った際の到着までの日数ですが、通常、8~12営業日のようです。
ただ、イースターやクリスマスなどの繁忙期は早め早めに行動した方がいいです。
特にクリスマスは大繁忙期です。
クリスマスの小包配達締め切りは以下のようになっています(2024年11月現在)。
- ドイツ国内: 12月20日
- ヨーロッパ内の近隣諸国: 12月14日
- その他ヨーロッパ諸国: 12月10日
- ヨーロッパ以外の国外: 11月26日
※ヨーロッパ以外でもプレミアムサービスを利用: 12月3日
世界情勢が不安定な昨今は、さらに時間がかかると思われます。
また、クリスマスを過ぎると一気に休みに入り稼働しなくなるので、もしクリスマスまでに届かなかったら年内には届かない、と思った方がいいです。
ひとりごと
年末は、お世話になっている日本の会社へお歳暮がてら、ドイツのお菓子を色々詰め込んで送るのが日課ならぬ年課になっています。
正直なところ、日本の百貨店のオンラインショップで注文して送った方が、色々な面で楽かつ安心ではあるのですが、百貨店ギフトは他の方からも届くだろうし、せっかくドイツにいるのだから、ドイツの物を送った方が喜ばれるかな~と勝手に思って(ちょうどクリスマスシーズンで可愛いお菓子がたくさん出ますし)、ここは手間暇と心労をかけてでも送っています。年に一度ですしね。
ちなみに、今まで何度か日本⇔ドイツで荷物を送っていますが、日本からドイツへ荷物を送る際はたまに問題が発生する事がありますが、ドイツから日本へ荷物を送る時で何か問題が発生したことはありません。
素晴らしき日本の配送システム!