ドイツでパンを買う方法は3つ
スーパーマーケットの商品棚から袋入りのを買う
これが一番シンプルで分かりやすくて初心者向けです。
私も始めの1ヶ月はこの袋入りのばかり買ってました。
言葉も必要ないしルールも必要ない。ただ、レジで会計すればいいだけ。
» レジでの買い方(スーパーマーケットでの買い物ルール)はこちら

スーパーマーケットの商品棚から取ってレジで買う袋入りパン。
パンコーナーで好きなのを選んで袋に入れる
ルールさえ分かればこちらも簡単。
スーパーマーケットには大抵パンコーナーがあります。
透明なケースの中に色々なパンが並んでおり、側に紙袋も置いてあります。
取り方のパターンとしては、トンボ式とトング式があります。
トンボ式
ここで言うトンボとは虫のことでもなく、グラフィックデザインで使う裁ち落とし線でもなく、野球などのグラウンドをならす熊手みたいなやつです。
パンの透明ケースは自分では開けません。
そしてケースには小さいトンボみたいなものがついていて、取手は外に、本体は中に入っている状態です。
そのトンボを使ってケースの中からパンを引きずり寄せて、ケースの外側のトレイに落とします(必ず取れる人力UFOキャッチャーみたいなもんでしょうか)。
そしてトレイに落ちてきたパンを手づかみ(!)で取って紙袋に入れたらあとは簡単、会計はレジで行います。
しかし手づかみって…。
確かに自分のパンなのだから気にはならないですが初めはちょっとビックリしました。
細かく言えば、自分の手とはいえ、誰が触ったか分からないカートを握っている手なのですが…。
まぁ私はそんなに神経質ではないので気にはならないですが、日本のスーパーでの実現は無いでしょうね~。
※スーパーに依ってはビニール手袋が用意されている事もあります。
トング式
それなりのスーパーマーケットではちゃんとトングが用意されています(挟んで取るやつ)。
パンのケースの扉も自分で開けられるので、ケースの扉をあけてトングで掴んで、側に用意されている紙袋に入れればOK。
ビニール手袋が用意されている場合も。
この違いは何かというと、スーパーマーケットのレベルに依ります。
NORMA など激安店だとトンボ式、EDEKA などそれなりのレベルだとトング式で手袋まで用意されているという感じです。
共通するルールは、同じ紙袋に入れられるのは同じパンだけ。
違うパンは違う袋に入れなければなりません。レジの人が計算するのが大変だからだと思います。
3種のパンを買うなら、1個ずつであっても3紙袋必要ということです。

スーパーマーケットのパンコーナーで買ったパン。こんな感じで、同じパンは同じ袋に入れます。異なるパンを同じ袋に入れてはなりませぬ。
難関、ベーカリーで買う
本来でしたらベーカリーで買うのが一番フレッシュで美味しいです。
ただ、ドイツの殆どのベーカリーは、日本の様に「自分で好きなパンをトレイに乗せてレジへ」という形式ではないのです。
ショーウィンドウ越しに「これ1つと◯◯2つくださいな。」と言わなければならないのです。いわゆる対面式。
実は私もまだ挑戦したことはありません。
商品を指さしながら「Einmal das, bitte. (アインマール ダス, ビッテ)」=これ1つくださいな、と言えば、出来ないことはないでしょう。
後日談 ― やりましたよ「Einmal das, bitte.」。難なく買えました。あぁよかった。
» 買物で使うドイツ語はこちらで詳しく書いています
ちなみにベーカリーは、街へ出れば1軒屋の店舗を多く見かけますが、スーパーマーケットに併設されていることが多いです。
スーパーマーケットが運営というワケではなく、ベーカリーがスーパーマーケットの敷地の一部分を借りて運営しているので、例えばそのスーパーマーケットの質が悪くてもベーカリーまで質が悪いわけではないということで、ご安心(?)ください。

どのスーパーマーケットでもブレッツェルは常備。ただ、人気なだけあって売り切れている時も…。