母1人+赤ちゃん(乳児)の飛行機 長距離移動
赤ちゃん(乳児7ヶ月)連れで国際線の長距離移動。
大変だと思っていた部分ではそうでもなく、あまり気にしていなかった部分で大変だったりしました。
ここでは、乳児連れの飛行機移動がどうだったか、何が必要だったかをまとめています。
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航空券の購入、バシネットなどの予約
まずは航空券を取りましょう。
さて、どこの航空会社がいいかしら。
私一人だったり、夫と二人だったら、安さの面でアエロフロート・ロシア航空や大韓航空の乗継便を利用したこともありましたが、今回は私1人+乳児。
日本語必須でしょう!直行便でしょう!安心感でしょう!
という訳で、ANAを利用(ANAマイレージクラブ会員という事もある)。
そして、利用したサービスは以下の3点
- バシネット 機内に設置してもらえるベビーベッド
- エアポートサポート チェックインカウンターから搭乗ゲートまでスタッフが手伝ってくれる
- ベビーミール 離乳食が始まっていた娘のための機内食
バシネット
バシネットは数が限られているので、チケット買ってから「実はもう埋まってました」なんて事にならない様に、事前に予約が必要です。
手順としてはまずANAのWEBサイトで希望の便を選んでいきます。
支払いに進む前に、ANA欧州顧客サービスセンターへ電話して、その便のバシネットが空いているかどうか確認および予約してもらい、それからWEBサイトで購入手続きをします。
電話ついでにエアポートサポートも頼んでおくといいです。
※始めから電話で予約(クレジットカード払い)も勿論可能。ただ、希望の便の目安はつけておきましょう。WEBを見ながら電話がベター。
エアポートサポート
さてエアポートサポート、今回初めて利用しましたが、これいい!!
手荷物も持ってくれるし、税関や手荷物検査も優先ゲートから(←これ素晴らしい!)。
到着の羽田でもこのサポートを利用したのですが、baggage claimでスーツケースも早く出てくるし、見てみたら「priority(優先)」のステッカーが貼られているでは~ないですか。
羽田では両親が迎えに来てくれたので、待ち合わせ時間を到着から1時間後に設定していたのですが、あれよあれよと進んで行く事が出来、結局30分で出てきて待ってしまったほど。
※エアポートサポートは 【大人1人 + 3歳以下の子供を同伴】 が条件なので、夫婦で子供連れの場合は利用できません。
詳細は ANA WEBサイト「ANAファミリーらくのりサービス」 で。
ベビーカー
ベビーカーについてですが、普段使っている自分のベビーカーは、チェックインカウンターでスーツケースと一緒に預けることも出来ますし、搭乗口まで使う事も可能。
搭乗口まで使う場合は、搭乗口で預け、降りる際も機内を降りて数メートル歩いた所で返却となるので、そこで返してもらうのを忘れない様にしましょう。
日本一時帰国中の健康保険
悩んだのが日本に滞在中の健康保険。
もし日本に住んでいて海外旅行に行く際は旅行保険をかけますが、海外在住者が日本へ一時帰国する際はどうすればいいの?
私一人だけなら無保険で乗り切ってもいいと思いますが(実際昨年の帰国時は一人だったので無保険だった)、今回は乳児連れ。
やはり子供には必要でしょう。
長旅で、それこそ体調を崩しやすくなるだろうし。
そこで、どうするか。
考えた候補としては、
- 滞在期間中だけ日本の国民健康保険に入る
- ドイツで加入の健康保険に海外での受療サービスも付いているならそれを利用する
- 海外旅行保険に入る
1は、役所に依ってはいい顔をしないらしく、また健康保険に入るということは、住民票も入れると言う事で、たかだか1ヶ月程の滞在で入れたり出したりの手続きが面倒だな~と思って却下。
2は、そういったサービスが付いていなかったので却下。
依って、3の海外旅行保険を利用することにしました。
私が利用した海外旅行保険はAXA(←サイトのTOPページではなく海外旅行保険のページに飛びます)。
飛んだ先のページで、氏名、生年月日、旅行開始日、終了日、電話番号、メールアドレス、銀行口座情報を入力していけばOK。
※ドイツに銀行口座を持っている必要があります。
日本で受診した際に、診断書と領収書をもらい提出すれば金額が戻ってきます(全額か何割かはよく分かりません、すみません)。
注意点としては、診断書の名前はアルファベットで、生年月日は西暦で書いてもらう必要があるそうです。
ちなみに、あまりお勧めはできませんが、風邪など軽いものなら、無保険(保険無しで医者にかかる)で全額負担しちゃうというテもあります。
滞在期間中だけ国民健康保険に加入したり海外旅行保険に入ったりするよりは、全額負担してしまった方が安くなる場合も。
ただ、何が起こるか分からないのが人生。
万が一事故などで入院することになった、手術することになったなんて場合、無保険じゃキツイ!
リスクを避けるのが保険なワケで、入っておくに越したことは無いです。
赤ちゃん(乳児)連れの飛行機旅行で必要な持ち物
パスポート、e-チケットのプリントアウトは当然として、
- 渡航同意書(国際結婚しているなら)
- 自分の電子滞在許可証(eAT)
- ミルク回数分(完母なら必要なし)
- 哺乳瓶とニップル3-4回分(完母なら必要なし)
- 母乳あげるなら授乳ケープ
- 赤ちゃん用の飲料水
- オムツ
- お尻拭き
- オムツ替えシート(直に台に寝かせるのは衛生面で抵抗があるので)
- ビニール(使用済みのオムツを入れたり、使用した哺乳瓶入れたり、複数枚)
- 子供の着替え(何かこぼしたりするかも)
- 離乳食あげるならエプロン2枚ほど
- タオル(大きめのハンドタオルでも)
- 除菌ウェットティッシュ(自分用)
- 赤ちゃん用ウェットティッシュ(口や手を拭く用。要は口に触れても平気なもの)
- おしゃぶり(好きなら)
- おもちゃ(大きな音が出たり光ったりしないもの)
- 抱っこ紐
- ハンカチ・ティッシュ
てな具合でしょうか。
渡航同意書は国際結婚していて、一人で子供を連れて帰国する際に必要になる(こともある)ようです。
バーグ条約の、国家間の不法な児童連れ去り防止のため。
私の場合は、特に何も訪ねられる事はありませんでしたが、もし何か聞かれても、夫が見送りに来てくれていて、エアポートサポートのスタッフとも話していたので、そのスタッフが説明してくれたと思います。
電子滞在許可証(eAT)、これ必要!
案外忘れがちですが電子滞在許可証(eAT)、重要です。
出国時、「なんでこんなに長くドイツに滞在してんの?(できてんの?)」と聞かれますので、そんな時に見せましょう。
というか、面倒なので始めからパスポートと一緒に出してしまうのがスムーズ。
ミルク。完母なら必要ないですが、そうでなければ忘れずに。
私は混合だったのでミルク必須。
離乳食も始まっていたし量はそれほど必要なかったのが良かったのと、ここでも Aptamilの液体ミルク が活躍!
日本だと粉ミルクを渡してフライトアテンダントさんに作ってもらう事になるのだと思いますが、液体ミルクは、フタを開けて哺乳瓶のニップルをクルクルっと付ければ完了!
» 詳細は 「液体ミルクAptamil」 でも書いています。
そのままだと冷たければ、あげる数分前から腿や腕に挟んでおいて人肌に温めておけばいいのです。
(依って、上記リスト2番めに、哺乳瓶とニップルと書きましたが、Aptamilの液体ミルクなら哺乳瓶は必要ありません。ニップルと、それを装着する輪っかだけで。)
ホント、なんで日本には液体ミルクが無いんでしょう。
ちなみに手荷物検査ですが、乳児連れなら乳児用の液体物(ミルクや水)は持ち込みOK。
おもちゃは音が出ない物を。
私はボールも持ちこんだのですが、かさばるし無くても良かったです。
幾つか持ち込んだものの、サービスで出た水を飲んだ後の、透明のプラスチックコップと、これまたサービスで出てくるペットボトルがえらく気に入って殆どそれで遊んでました。
そんなもんですよね…。
抱っこ紐。空港内でカウンターから搭乗口までベビーカーを利用するので抱っこ紐は必要ないとしても、機内には持ち込んだ方がいいです。
グズった時、抱っこして機内をウロウロ散歩する必要が出てきます。
ちょっとなら手で抱っこでいけるとしても、長時間となると、抱っこ紐があるのと無いのでは雲泥の差。あったほうが安心です。
※離着陸時のシートベルト着用サイン点灯時は抱っこ紐・バシネットは使えません。膝の上に直に抱っこする事になります。
結果的に大変だったのは機内食とオムツ替え
さて、私の娘の場合、一番心配していたギャン泣きは無く済みました。
離着陸時の耳が痛くなる問題も、その最中は授乳してクリア(何か飲み物をあげるといいと言われています。もっと大きくなったら飴なども)。
離陸時は、赤ちゃんを膝に載せ授乳ケープ被って用意しておいて、離陸した辺りであげ始めるといいと思います。
着陸時は時間があるのでタイミングが難しいですが、「あ、高度下げ始めたな」と体感できる辺りからあげ始めるといいかな、と。
で、何が大変だったかって、機内食です機内食(個人差はあるとは思いますが)。
ベビーミール(離乳食)をお願いしてあったのですが、これをあげるのが大変。
自分のとは時間をずらして提供してもらえるのはいいとして(後にするか先にするか聞いてくれる)、あの狭い席で、狭いテーブルで、子供を横に抱っこして、離乳食の箱・フタを開けて、あげてはこぼし、あげてはこぼし、エプロンべちょべちょ、もうウンザリしてきて切り上げようにも、トレーを中々下げてくれず、べっとり汚れたまま動けず待つ、待つ、待つ…。
実はエプロンは1枚しか持っていってなかったのですが、これは2枚必要ですわ。
あと、子供の口周り、自分の手も汚れるので、ティッシュやウェットティッシュは事前に手元に出しておくべき。
あげはじめたら最後、トレーを下げてくれるまで動けないので鞄から取り出す事も出来ない。
あと、オムツ替えもトイレが狭くて大変でした(広いトイレもあるんですね、後で知りました)。
抱っこしてトイレのドアを開けるのがまず大変。
体当たりで押して開ける。
また、オムツ替え、自分のトイレを別々に行くのも面倒だったので(フライトアテンダントさんに頼めば、自分がトイレに立つ際は子供を見ていてくれる、くれるが、いつもすぐそこにいる訳じゃなし、頼むタイミングを読むのも面倒)、オムツ替えの際に自分も済ませるようにしたのですが、オムツ替え台に子供を寝かせ、そのままだと転落の危険があるので、背中に台を背負い、台が壁側に向かって斜めになる体勢で自分の用を済ませるという、機内のオムツ替えとはこんなアクロバティックなものだったのか。
それでも何とかクリアし、無事に帰ってこれたのでした。
本来であれば娘の月齢3ヶ月(ちょうど日本のGW前後)辺りには帰国しようと思っていたのですが、それが月齢5ヶ月(夏)になり、でも真夏の日本はツライだろうということで、結局月齢7ヶ月(秋)に帰国となりましたが、娘がまだ何も分からない寝ているだけの時期より、多少なりとも人を区別できたり笑ったりなどの感情が出てきた頃の帰国で、祖父母(私の両親)にとっては良かったと思います。
でも連れて帰り易さでいえば、月齢が低い、寝ているだけの時期の方が、楽っちゃぁ楽なんだろうな。