スーパーマーケット

スーパーマーケットでの買い物ルール

投稿日:2014/02/02 更新日:

ドイツのスーパーマーケットは入口と出口が別なところがある

全てではないですが、ドイツのスーパーマーケットは入口と出口が別なところがあります。
パターンとしては、

  • ただ単に入口と出口が別(入口から出ようと思えば出られる)
  • 日本の自動改札みたいな扉になっていて逆行できない

があり、もし、欲しい物が無くて買わずに出る場合、前者でしたら、多少気が引けるとしても入口に戻って出ればいいのですが、後者の場合、現実的に逆行が出来ないので、手ぶらでレジの横を通って出口から出ることになり、度胸が要ります。
小心者の私は、何かしら買っちゃいます。

全てのスーパーマーケットがそういう訳ではないです。
広い店舗、例えば EDEKA などはそんなことはないですが、小さかったり安さをウリにしているスーパー、例えば NORMA などは入口と出口が完全に別、且つ自動改札パターンな感じがします。
 

ドイツのスーパーマーケットの袋は有料

ドイツのスーパーマーケットの袋は有料です。ビニール製1セント~いい物だと1€くらいでしょうか(2018年現在)。
日本より高いですが、その分しっかりした生地で(遠足などで下に敷くシートみたいに厚い生地の物も)、物に依ってはマチ部分がかなり幅広のもの、持ち手部分が布製のもの、口にマジックテープが付いているもの等、種類も豊富です。
袋が欲しい場合はレジカウンター近く(たいていカウンター下)にあるので、カウンターに乗せて商品と一緒に買います。

ドイツのスーパーマーケットの有料袋

ドイツのスーパーマーケットの有料袋。これは Kupsch のもの。かなり大きく頑丈で、マジックテープも付いています。

ドラッグストアのdmなんかでは、布の袋を売っていたりもします。
 

店内で商品を運ぶのに何を使うか

さて、ではドイツのスーパーマーケットの店内で商品を運ぶ時、何を使うか。

  • 手で抱える
  • エコバッグなり何なり、持ち前のバッグ又は袋に入れていく
  • スーパーマーケット備え付けのカート又はカゴ(カゴがない場合もあり)を使う

の三択になります。

手で抱える

その言葉のまま手で抱えますので簡単ですが量に限りがあります。

エコバッグなり何なり、持参のバッグに入れていく

自前のエコバッグなり何なりを持参し、そこに入れていく。
バスケットのようなカゴを持ってくるおじいちゃんも見かけますし、以前に買ったスーパーマーケットの袋を持ってくる人もいます。
そして、その自前のバッグに商品を入れていきます。
ただ、この、自前のバッグに商品を入れていくのは泥棒と思われそうで、私はこのやり方はどうも気が引けています。

以前、買ったスーパーマーケットの袋を持っていった時は、「それ買ったやつか?」 みたいなことを聞かれ 「家から持ってきたものです」 なんてやり取りが発生し、面倒なのでスーパーマーケットの袋使用もちょっと避けています。

スーパーマーケット備え付けのカート又はカゴを使用する

やっぱりこれが一番妥当でしょう。
自前のバッグ(リュックが便利)を持っては行きますが、店内では備え付けのカートかカゴを使用。
カートは大きく音もうるさいので本当はカゴがいいんですが、買うものが多くて重い時や、スーパーマーケットに依ってはカゴが無い場合があるので、まぁ大体カートですかね。

カートを使うにはコインが必要

で、実はスーパーマーケットのカートを使うにはコインが必要なのです。
とは言っても有料という訳ではなく、カートを戻せばコインは返ってきます。
おそらく盗難防止(もしくは戻さずにそこら辺に置いちゃう)人がいるのでその方法にしたのだと思いますが、とにかくスーパーマーケットでカートはチェーンで繋がれています。
そのチェーンを外すにはコイン(大体1€コイン、50セントか2€コインもOKのところも有り)を入れる必要があります。
そしてカートを戻す際はチェーンを差し込めばコインが出てきます。
(一度、夫が日本円の10円で挑戦したら外せた事があってビックリ。)

そんなわけで、私は1€を常備しているのですが、たまたまコインが切れてしまった人もいて、そんな人は誰かがカートを戻すのを見計らって、両替を頼んでいます。
私は日本でもそうでしたが、人から尋ねられることが多く、よくスーパーマーケットで両替を頼まれます。
私がまだコインの額がよく分からなかった時、1€分(50セント2枚)を2€コインに替えてあげそうになってヤバかった!
相手がいい人(というかまともな人)だったので「これ多いよ」と指摘してくれたので良かったですが。

スーパーマーケットのカート

スーパーマーケットのカートは鎖で繋がれています。

スーパーマーケットのカート

コインを穴に置き右に差し込むとチェーンが外れます。返す時はチェーンを差し込むとコインのトレーが開きます。

 

野菜の重さを自分で計って値段のシールを貼ることがある

最近は少なくなっているようですが、たまに、野菜コーナーに計りが置いてあって、自分で野菜や果物の重さを計り、シールをプリントアウトして、ビニールに貼るという作業が発生する場合があります。
まず、欲しい野菜なり果物を備え付けのビニールに入れます(同じ野菜のみ同じ袋に入れる。異なる種類を同じ袋に入れないように)。
それを計りに乗せ、どの商品かを選択すると(リンゴならApfel、レタスならSalatのように)、値段のシールが出てきます。
出てきたシールをビニールに自分で貼り、会計はレジでする、といった流れです。
今のところそのシステムは Real だけでしかお目にかかったことがなく、そして最近は殆ど Real には行っていないので、その計りのやり方をご紹介できず申し訳ないですが、そういう面倒なスーパーもあるっちゃぁあります。
 

対面式の肉、魚、チーズ計り売りカウンターもあり

NORMA など安さがウリのスーパーには無いですが、肉、魚、チーズなどを量り売りで買える対面式カウンターもあります。
欲しいものと量を言うと、包んでシールを貼ってくれますので、会計は最後レジでします。
これにはドイツ語を話す必要が出てきますが、対面式カウンターの方が種類も豊富で新鮮かつ好きな量だけ買えるので慣れてくれば挑戦してみてもいいと思います。
ただ、パックされて陳列されているお肉も勿論あるので、無理に対面式カウンターでなくても買えますのでご安心を。

私は常にパックお肉オンリーだったのですが、週末に家族3人でスーパーに行く時は夫が対面式カウンターで注文をしていました。
ただ、コロナ禍の今は(2020年)、夫でもパックお肉オンリーになっています。
 

ドイツのレジは客の方が忙しい

ドイツのレジは、日本のように店員が値段を読み取った商品をカゴからカゴに移していき、最後にカゴごと渡してくれるシステムではありません。
ドイツのレジはローラー式で、店員が(多分)足踏み式でそのローラーを進めていき、読み取り機にバーコードをかざして値段を読み取り、読み取った商品はどんどん端に置いていきます。
客はゆっくりお金の用意をしていればいい訳ではありません。忙しいです。
ドイツのスーパーマーケットのレジで客がやること、

  1. 商品をローラーに乗せていく
  2. 私の商品はここまでですよ、というバーを置く
  3. 前の人の商品を読み取っている間に財布を用意しておいた方がいい
  4. 自分の番になったら 「Hallo」 と挨拶
  5. 値段を読み取られて置かれた商品を自分でカートなり自前のバッグに入れていく
  6. 合計を言われるので支払う
  7. 別れの挨拶 「Tschüs」 を言って速やかにレジから離れる

1 の「商品をローラーにどんどん乗せていく」のはその言葉のまんまで特に問題なし。

2 のバーに関しては、後ろの客がどんどんローラーに商品を乗せていくので、ここまでが私の買う商品、と境界線を付ける必要があるのです。
なんとなく、自分が商品を置き終わったら末尾にバーを置くのが基本ぽいですが、もし前の人がバーを置いていなかったら、前の人と自分の商品の境界にバーを置きます。
もしレジで自分の後ろに並んでいる人がいなかったらバーを置く必要はないです。
バー自体はレジカウンターのローラー部分に並行する形で置いてあります。
プラスチックでできた長さ20cmくらいの、その名の通りバーです。

47 の挨拶はお約束なので、店員さんに言われたら言い返しましょう。
始めの挨拶は殆ど 「Hallo(ハロー)」 、Hallo以外は聞いたことがないです。
別れはカジュアルな 「Tschüs(チュース)」(←ヤンキーではない)か、ちょっとフォーマルな 「Wiedersehen(ヴィーダーゼーエン)」 。
正式には 「Auf Wiedersehen(アウフ ヴィーダーゼーエン)」 ですが、ここまで丁寧に言うのは稀だと思います。
» 買物で使うドイツ語も良ければ参考にしてください。

そして、56 が慌てるピークで、値段を読み取られた商品がどんどん端に置かれていくので
それを客がカートか自前のバッグにどんどん入れていきます。
そうこうしているうちに合計額を言われるので支払わなければなりません。あわわわわ。
しかも大きな札を出すのはあまり好まれないようで 「小さいのは無いか」 と聞かれるので、できるだけ細かく出した方がいいです。
スーパーマーケットで50€札を使うのはあまり見ないですし、100€札はレア中のレアのよう。
コインの区別がまだよく分からなかった始めの頃は、札でばかり支払っていて財布がお釣りのコインでパンパンになり、店員さんから 「私が見てあげましょうか?」 と言われ、財布ごと渡したりしたことも(そのパターンで支払っているお年寄りも見かけます)。

大抵レシートはくれますが、もしくれなくて、でも欲しい場合は 「Den Kassenbon, bitte. (デン カッセンボン ビッテ)」 と言えばくれます。

ち・な・み・に
挨拶の話ですが、こちらから挨拶しても無視する店員が(私の知っている中で約1名)います。
他の客とは喋っているので、ま、アジア人がお嫌いなんでしょうね~あ~そ~。
じゃ聞くけど、そういうお前はそんなに偉いのか?
たいてい、そういう失礼極まりない店員は激安スーパーで働いている確率が高いです。
それなりのスーパーマーケットでは(おそらくちゃんと訓練されているので)そんな失礼な店員はいません。

そういうこともあるので、挨拶は、されたらする方が嫌な気持ちにならなくて済むのですが、もちろん自分から挨拶する方がステキです!
そんな大人になりたい(十分大人だけど)。

» 買物で使うドイツ語はこちらで詳しく書いています

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