逆パターン: 「ドイツから日本へ葉書の出し方」はこちら
宛先、住所の書き方
日本からドイツへの葉書の書き方を紹介します。
ちなみにこれは、封筒でも小型の小包(郵便扱い)でも同様です。
差出人は左上、宛先は右下
目上の人を上に書く日本人としては「え?差出人(自分)が上段に構えていいの?」と不安になりますが、いいんです、差出人は左上なのです。
まぁ、文字の大きさを、宛先より小さめにしましょう。
- 「これが差出人」と分かるように、ドイツ式なら 「Abs.」、英語式なら 「From」 を頭につける。日本の郵便局員からしたら、Fromの方が分かりやすいと思います。
- 自分の名前、住所を書いていく。
※相手が「ドイツに住んでいる日本人」なら、いつも日本で出す様に日本語で 郵便番号→都道府県→住所→名前 の順でOK、相手が「ドイツ人」で日本語が読めないなら、ローマ字で 名前→番地→丁目→市区町村→都道府県→郵便番号 の順にしてあげましょう。
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(例 ※新宿都庁の住所をお借りしています)
Kumako Yumatani ←名前
8-1 Nishi-Shinjuku 2-chome, ←番地 丁目
Shinjuku-ku, Tokyo 163-8001 ←市区町村 都道府県 郵便番号
------------------------------------------------------ - 最後に、もういちど都道府県名をローマ字で + JAPANの文字を大きめに記載。
- 左下に VIA AIR MAIL と、大きく書く。
青文字で書くのが正式のようです。
郵便局窓口へ持って行くと、ブルーのPAR AVION シールを貼ってくれると思いますが、貼られてなくても、VIA AIR MAIL の文字を書けば自分で直接ポストへ投函で問題なし。
定形外サイズや切手の値段が不安な場合は、窓口まで持って行ったほうがいいです。
ドイツの宛先は右下に
宛先は右下です。
「これが宛先」と分かるように、ドイツ式なら 「An」、英語式なら 「To」 を頭につける。
女性宛は 「Frau」(未婚、既婚共に)、男性宛は 「Herrn」 を名前の前に付ける。
名前はアルファベットで心持ち大きく。
※夫婦宛など連名で出す場合
- Herrn [男の名(ファーストネーム)] und Frau [女の名(ファーストネーム)] [共通の姓(ラストネーム)]
例:Herrn Lukas und Frau Anna Müller - Herrn [男の名+姓], Frau [女の名+姓]
例:Herrn Lukas Müller, Frau Anna Müller - Familie [共通の姓]
例:Familie Müller
という様に、undで繋げたり、「 , 」で区切ったり改行で分けるなど、そんなに難しく考える必要なし。
女性が先でも男性が先でもOK。
広告などは「Damen und Herrn(レディース エンド ジェントルメン みたいなもの)」と書かれて届くので、強いて言うなら女性が先でしょうか、でも親しい間柄の方を前でいいと思います。
どっちとも親しいし順位をつけたくない場合は、3の「Familie 姓」にして家族宛として出すのも一般的な方法です。
そして、名前の下に住所を書いていきますが、ドイツの住所の仕組みは「ドイツの住所とアパートメントの構造」で書いてありますので、ご興味のある方はご参考にしていただくとして、
通り名(◯◯straße) + 家番号(数字)
郵便番号(5桁の数字) + 都市名
GERMANY
の順で書きます。
宛名の書き方例
例を見るのが一番てっとり早いかと思いますので、宛名の書き方例。
住所はWürzburgの役所を例に、女性の Anna(名) Müller(姓) さんに出す場合
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An もしくは To ←改行
Frau Anna Müller ←相手の名+姓を書いて改行(男性ならFrauの部分がHerrn)
Rückermainstraße 2 ←通り名 + 家番号を書いて改行
97070 Würzburg ←郵便番号 + 都市名を書いて改行
GERMANY ←国名を大きく
VIA AIR MAIL ←これはAIR MAILですよ~と青文字で告知
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郵送料金(切手代)
気になる料金ですが、定形サイズを前提として、2023年12月現在、
- 葉書 100円
- グリーティングカード 120円~160円(宛先の国に依る)
のようです。
上記は全て航空便の料金です。
船便バージョンもあるようですが10円ぐらい安いだけで手紙を船便はさすがに無いかなーと思って載せていません(船便2-3ヶ月かかりますからね)。
国際郵便ハガキの詳細は郵便局サイトで。
グリーティングカードというのはカードまたはハガキを1枚だけ封筒に入れたような扱い。
ハガキそのままだと文字とか写真とか見えちゃうので、それを避けたい人用ですかね。
国際郵便グリーティングカードの詳細は郵便局サイトで。
ちなみにドイツではお祝い系のカードやクリスマスカードは封筒に入れることが多いです。
そもそもカードが二つ折りのものが主流なので、二つ折りカードと封筒でセットのような感じで、ハガキ一枚でポンと届くのは旅先からのご挨拶的なものぐらいです。
とは言え私は日本向けに折らないハガキタイプのクリスマスカードを印刷しているので、ドイツ国内で出す時はそのハガキ一枚を封筒に入れて出しています。
「手紙(書状)」枠というものもあり、グリーティングカードと混乱しそうですが「手紙(書状)」枠は便箋を何枚か使用する手紙を指していると思われます。
対してグリーティングカードはあくまでカード1枚を封筒に入れただけのもの。
「手紙(書状)」枠で送れるものは他にも業務用書類、雑誌、CD、ICカードなどのようで、切手で出す郵便というより小さい小包扱いなような感じですね。
但し衣服、人形、食品、文房具は送れませんよ、とありますので、詳細は郵便局サイトでご確認ください。
また「書留」「保険付き」「受取通知」といったオプションもあります。詳細はこちら(郵便局サイト)。
出し方は、料金がハッキリ分かっているならその金額分の切手を貼って国際郵便用ポストに投函でもいいですが、便箋を何枚もしたためる熱烈な手紙だと重さも変わってきますしオプションを付けたりする場合は、郵便局の窓口に持って行った方が確実で早いです。
料金の話ですが、2024年秋以降に郵便料金値上げが予定されているようです(引用元:日本経済新聞web)。
情報は日本国内での話のようですが、つられて国際郵便も値上がりするのかどうか…。
日本からドイツへ年賀状の出し方
日本から年賀状が届きました!
私の方から先にクリスマスカードを送っていたからというのはあるにしても、年賀状がAIR MAILで届くのは中々嬉しいです。
年賀状の場合、どうしても葉書が縦型なので、上記で紹介したような、左上が差出人で右下が宛先で、とはいかないですよね。
そこで、実際に頂いた年賀状を紹介しようと思います。
特に難しいことはなく、表面(住所書く方)に宛先を書いて、裏面(絵柄の方)に自分の情報があれば、それでいいみたいです。
実際この形でどなたからも問題なく届いています。
また、年賀状の場合、葉書そのものに切手がついているので、上記画像の2014年は +20円切手が貼られて送られてきました。
2023年12月現在、日本の年賀状は63円なので +37円の切手を貼ることになるのでしょうか。
あとがき、ひとりごと
重要なのは、どっちが宛先で、どっちが差出人で、どこの国からどこの国へ送るか、AIR MAIL だということが分かればいいのかと。
また、当然のことですが、日本を出るまでは日本の配達員が、ドイツに入ればドイツの配達員が動くので、宛先であるドイツの住所や名前などが日本の配達員に分かる様に書く必要はなく、逆に、差出人の名前などは、乱暴に言ってしまうと受取人さえ分かればいいワケです。
ドイツの配達員にしてみれば届け先が重要なのであって、誰からなのかなんてどうでもいいのですから。
ちなみに、約1週間で届くイメージです(年末などの繁忙期は2週間以上みたほうがいいかもしれません)。
ところでちょっと雑談。
ドイツに移住して最初の年、今まで日本で年賀状のやり取りをしていた方々へ、結婚とドイツ移住のお知らせを兼ねてクリスマスカードを送ったわけなのですが(日本の住所に送って頂いても受け取れず申し訳ないので)、AIR MAILの年賀状でわざわざ返信をくださる方や、片やメールでさえも何の反応が無い人がいたりして、なんと言うか、こういう時に人となりが出るな~と思いました。
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