妊娠中は原則的には薬の服用は禁止ですが、クリニックから処方されたのなら服用します。
ただ、処方されたものと言っても、何のために? 本当に大丈夫なのか? と気になります。
そこで、私が妊娠中にクリニックから処方されて服用した薬あれこれを紹介したいと思います。
膣内の酸性を抑える Fluomizin Vaginaltabletten
妊娠中は膣内が酸性にかたむくことが多いようで、そうなると、カンジダになりやすくなってしまうらしいです。
私も定期健診で何度かph値が低くなったことがあり(ph値は0~14まであり、数字が大きい方が弱酸性で、0が最も強酸、7が中性)、一度、タブレット 「Fluomizin 10 mg Vaginaltabletten Dequaliniumchlorid」 を処方され、寝る前に1錠膣内に挿入、それを6日間続けました。
ちなみにこのタブレット、普通にタブレットなんです。
えーと、何が言いたいかと申しますと、、滑らないんですわ、入れにくいんですわ。
妊娠中の下半身用洗浄液
あと、石鹸で洗いすぎないようにも言われました(…と言われましても)。
ドイツには妊娠中の下半身用のソープというか洗浄液があります。
試供品でもらったのですが、例えば SAGELLAシリーズ。
製品の種類が色々あるので簡単に説明をしますと、
基本的なケア
- SAGELLA? pH 3,5 - Basispflege … 15~50歳の女性向け。毎日の基本的なケアとして。
- SAGELLA? poligyn - Basispflege … 50歳以上の女性向け。更年期以降の変化したpHに。
特別なニーズのためのケア
- SAGELLA? hydramed - Spezialpflege 感染リスクの高い女性向け(どういう事でしょう?おそらく敏感肌だったり、怪我などで治療中の事を言っているのかと思われますが定かではありません)
- SAGELLA? active - Spezialpflege … 妊娠中と出産後の女性向け
- SAGELLA? HydraSerum - Spezialpflege … 下半身がドライな傾向がある方へ
- SAGELLA? Creme - Spezialpflege … 下半身がドライな傾向がある方用の、これはクリーム
- SAGELLA? Sensitive - Spezialpflege … 剃毛したり脱毛した後に使用するローション(こちらではアンダーヘアもお手入れするのが普通なので)。
尿路感染症を抑える Monuril 3000 mg Granulat
「Granulat」 は顆粒の意。
尿路感染症を防ぐのか治すのか分かりませんが(←おいおい)、抗生物質の一種のようです。
検診で「(トイレで)小をする時痛いですか?」と聞かれ「痛い」と答えたら処方されたもの。
これは一度きり、夜、水に溶かして一気に飲み干して終了でした。
砂糖水みたいなお味。
鉄分を補う ferro sanol duodenal
私自身、産まれてからこのかた貧血をおこしたことなど無いのですが(逆に朝礼なんかで倒れる女子が、か弱い感じがして羨ましかった)、でも、日本にいる時から健康診断や何かしらの検診の度に「貧血気味だ」と言われるのです。
今回の妊娠中、そして出産後も「鉄分を摂れー、鉄分を摂れー」と事あるごとに言われました。
で、妊娠中の定期健診で処方された鉄分補給カプセルが「ferro sanol duodenal」。
ちなみに、鉄分はドイツ語で 「Eisen(アイゼン)」 。
上記の画像で「1-0-0」という手書きの文字がパッケージに書かれていますが、これは医師や薬局のスタッフが書くもので、左から朝、昼、夜と、服用すべき数を表しています。
「1-0-0」なら朝1錠、昼と夜は服用無し、の意味なんです。
ドイツではよくこの表記を見かけます。
点鼻薬 Olynth S?uglinge & Kleinkinder
臨月時、あと2-3日で出産だという時に風邪。
特にくしゃみと鼻水が辛くて常にムズムズ、数分毎にツツーと鼻水が垂れてくる状態。
で、処方されたのが点鼻薬「Olynth S?uglinge & Kleinkinder」。
この OLYNTH シリーズは子供用から成人用まで色々揃っているようで、私が処方されたのは小さい子供用(Kleinkinder)。
しかし説明書を読むと、妊娠中は避けた方がいいとの記述。えー?
ただ、どうやら既に臨月だったので問題なかった模様。
ちなみに効果ですが、小さい子供用だけあって効果も小さめ。
また臨月とはいえ、何度も点鼻するのは避けた方がいいとのことで、そんなに使えなかったですし、無いよりあった方がいいけど気休めのような…。
ま、いっか。今後は子供に使えるし。