ドイツでいい産婦人科を探そうとした時、単にインターネットで検索して探す、という具合にはいかないと思います。
いや、もちろん探せるんですが、ネットで見ただけでいいかどうかの判断ができない、という意味です。
人生の大イベントである出産に関することを、適当に決めるわけにはいかないじゃーあーりませんか。
やはりクチコミは大事かと。
かくいう私も、ロバートに知人に聞いて探してもらいました。
ドイツでは検診と出産する所は別
上記のように、日本でもそうですが、ドイツでも産婦人科、婦人科、産院、それぞれあります。
ただ、ドイツでは産院とはほぼ病院を指します。
出産までは婦人科(クリニック)に通い、いざ出産となったら病院で、という流れで、簡潔に言うと、日本では定期健診するところと産むところが同じ場合がありますが(というか、殆どがそうですか?)、ドイツでは検診は検診、出産は出産と場所が分かれています。
健診と実際の出産が別のところというのは何となく心細いかもしれませんが心配は要りません。
ムターパス(母子手帳のようなもの)に記入された内容で、妊婦と赤ちゃんの状態が細かく分かるようになっています。
さて、私の場合、Würzburg(ヴュルツブルク)市内限定になってしまいますが、候補になった婦人科クリニックは以下の2院。
上記はいずれもロバートの知人に教えてもらったものです。
ホームページの印象だけですが、2番目の方は何となくアットホームな感じがします。
ただ、私は高齢出産もいいとこだったので、何があるか分からないという点で、クリニックでありながら高度な検査が受けられそうな、1番目の 「Dr. med. Uwe G. Pöhls」 に決めました。
いずれも英語が通じるクリニックという事で探してもらったのですが、私も英語がペラペラな訳でもなく、ましてや医学用語になってくると英語だろうがドイツ語だろうが同レベル(で分からない)ので、実際は先生とロバートでドイツ語で話してもらって、ロバートに理解してもらって、訳してもらう事が殆どでした。
毎度つきあってもらうロバートには申し訳なかったですが。
産院(病院)に関しては、クリニックから2つの候補を提案されましたが、近所で親近感があり、大きな病院で安心という理由から 「Universitätsklinikum Würzburg Frauenklinik(Universitätsklinikum = いわゆるヴュルツブルク大学病院)」 に決めました(車で5分程度)。
後から聞いた話ですが、産院関係なく、この Universitätsklinikum Würzburg は有名らしく、他の街からわざわざここへ入院しに来られる方もいるようです。
8週を超えないと診察してくれなかった
さて、無事 妊娠検査薬で陽性が出た ところで、早く診察してもらいたいところ。
しかーし、電話予約をしようとしたところ、8週を超えないと受けつけないだと(※)。
理由としては、8週以内で何かあってもどうする事も出来ないから、なんだそうな。
私もロバートもショックでしたが、まぁ冷静に考えればそれも分かります。
8週以内と言えば超初期、超初期の科学的流産は受精卵の染色体異常が原因なので、どうすることも出来ないのですよね…。
※読者の方からご指摘を頂きまして、全てのクリニックがそういうわけではないようです。
もし、私の様に8週以降だと言われても、気になる点や具合が悪い場合はその旨伝えて、すぐに看てもらえるようにお願いした方がいいと思います。
ドイツの診察台にはカーテンの仕切りなし
どこの国であろうと恥ずかしいのが診察台(足を広げて座るやつ)。
日本では自分とドクターの間にカーテンがあってお互い見えないようになっていますよね。
さてドイツ、そのカーテンの仕切りはありません!
お互いの顔がよく見えること見えること。
私は勿論日本式も経験ありますが(婦人科健診で)、個人的にはドイツ式の方が性に合ってたかな。
ドクターが女医さんだったから、というのもありますが、「あ、今手袋の準備中なのね」「エコーの器具を手にしたな」「あ、次は内診ね」など、今何をしているか見える方が安心ではないでしょうか。
日本式の、あちらの顔が見えない状態で、カチャカチャ音だけ聞こえる方が緊張する気がします、個人的には。
婦人科に関するドイツ語
- 産科、婦人科 ・・・ die Geburtshilfe, die Gynäkologie(ギュネコロギィ)
- 婦人科 ・・・ die Frauenheilkunde, die Gynäkologie
- 病院 ・・・ das Krankenhaus, die Klinik
- 産院 ・・・ die Frauenklinik
- 婦人科医 ・・・ der Frauenarzt(男医) 又は die Frauenärztin(女医)