子供が産まれたら出生届をしますが、ドイツで出産の場合、出産の病院でそのまま届出の手続きができます(要10?)。
病院での手続きは、私が入院中にロバートがやってくれました。
さて、ここで重要なのが、日本にも出生届をした方がいい、ということ。
いや、するべきです!
するしないは自由ですが、せっかく我が子が二重国籍を手にできる貴重な機会、それを活かさないでなんとする。
さらに重要なのが、日本への出生届は、子が産まれてから3ヶ月位内に日本の市役所で受理されるようにしないと、泣いても笑っても日本国籍を失います。
とにかく、出生届の手続きは、産まれたらすぐ着手すべし!
子供の出生届を日本に提出する方法
子供の出生届を日本に提出する方法は2つ。
- ドイツにある公館(例えば在ミュンヘン日本国総領事館)窓口に直接提出、または郵送。
- 日本の本籍地 市区町村の役所へ直接郵送
公館に提出は、流れとしては結局、公館を通して日本の役所へ送られるようで、出生届けが2通必要だったり、また要注意なのが、在外公館に届出した場合、戸籍の登載に約4~6週間かかるとのこと!
日数が押しているようなら、直接日本の役所に送った方がいいかと。
ただ、出生届書を修正しなければならない場合もあるので、届書の内容をチェックしてもらうという点で、時間に余裕があれば領事館経由の方が安心かもしれません。
? 在ミュンヘン日本国総領事館HPでの出生届説明ページはコチラ
子供の出生届を日本の役所に申請する手順
以下は、私が日本の本籍地の区役所に出生届けを直接提出した流れの一例です。
※それぞれの役所の流れがあると思いますので、提出される役所へ確認してください。
出生登録証明書(die Geburtsurkunde)を入手
出産した際に、病院で、出生登録証明書(die Geburtsurkunde)が何部必要かを依頼できます。
ドイツへの出生届け、日本への出生届けで最低でも2部、その他にKindergeld(子供手当)申請なども考えると3部、何かのために4部くらいあった方が安心でしょうか。
まぁ足りなければ、出生がドイツの役所に登録された後、役所に行って都度もらう事もできます。
ドイツ語の出生登録証明書を日本語に訳す
上記のドイツ語の出生登録証明書を日本語に訳します。
誰が訳しても問題はないとのことで、自分で訳します。
えー!翻訳!?などと臆する必要なし。私でも出来ました。
例えば ミュンヘン領事館HPに出生証明書(訳文)用紙 があるので、それをプリントアウトして、項目に沿って日本語で記入すればいいだけです。
出生届用紙を入手
出生届用紙を入手します。これは簡単。領事館サイトから印刷すればOK。
? ミュンヘン領事館のサイトの出生届用紙はコチラ
※私は日本の役所に直接届け出るので1部。
出生届用紙に記入
上記でプリントアウトした出生届に記入していくのですが、大事なのは 「日本国籍を留保する」 という項目にチェックを入れることです。
これが無いと日本へ届け出る意味がないです。
あと、外国(ドイツ)の住所はカタカナで書くという点。カタカナで住所を書くと長くなるので、文字数を考えて小さめの文字で書いていかないと枠内に収まりません。
まぁ申請用紙はいくらでもプリントアウトできるので、その場での記入の失敗はいくらでも出来ますが、申請自体(日本の役所へ郵送するの)は何度も送るなんて手間ですし、日数が押している場合チャンスは一度限りということもあり得るワケで、書いた内容、書き方が合っているかは念には念を入れてチェックすべきです。
日本の役所からもらった出生届け記入例(pdfが開きます)
日本の本籍地の役所へ郵送
- ドイツの出生登録証明書
- 出生登録証明書の日本語訳
- 出生届用紙1通
を日本の本籍地の役所へ郵送します。
もちろん、保険付き(Einschreiben)の郵便にすべきなのは言わずもがな。
さて、やる事はやりました。でも、受領されたかどうかはどうやって知るの?
日本の役所からわざわざ国際電話が来るワケがない。
第一、自分の電話番号やメールを記入する欄なんて無いのだから。
よって、そろそろ届いて2-3日経ったかな、という辺りで私から国際電話をして確認しました。
海外からの申請書類は中々多いらしく、私の封書を見つけるのも大変だったご様子。
そして、夫のミドルネームが出生登録証明書にはあって、申請書には書いてなかった点と、何かもう1点チクリチクリと言われましたが、そこはもう相手をたてて、徹底的に低姿勢で!
「あぁ~そうでしたか」「なるほど~」「それはすみませんでした~」etc...
結果、無事受理されました!
いやいや、実際お忙しい中ありがとうございました。
私もお疲れ様でした。
さて、今回、娘は二重国籍を手に入れましたが、22歳になるまでに1つの国籍を選択することになります。
娘はどちらを選ぶのでしょう。
ドイツにも日本にも良し悪しがありますし、私はどちらでもいいと思っています。
22年後の世界情勢はどうなっているのかな。