ドイツには洗濯用洗剤が色々ありますが、果たしてどれを買えばいいの?
はい、当ページではドイツの洗濯用洗剤の紹介をしています。
目次
- 1洗濯用洗剤は Waschmittel の文字に注目せよ!
- 2液体洗剤か粉洗剤か
- 3白物用洗剤か色物用洗剤か
- 4その他、用途にあわせて色々な洗濯洗剤
- 4-1黒物用
- 4-2敏感肌、赤ちゃん用に
- 4-3汗の臭いが気になるなら
- 4-4ウール用洗剤
- 4-5部分的なシミ抜きに
- 5柔軟剤は必要?
- 6カルキ対策も必要
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洗濯用洗剤は Waschmittel の文字に注目せよ!
洗濯用洗剤はドイツ語で「Waschmittel(ヴァシュ ミテル)」。
ただ、パッケージに依ってはその 「Waschmittel」 の文字がない場合も。
そんな場合のチェック方法!
パッケージの裏面か側面を見てみましょう。
汚れ度(軽いleicht、ノーマルnormal、ひどいstark)と、水の硬さ(軽いweich、中くらいmittel、硬いhart)の表があったら、それが洗濯用洗剤です。
水の硬さはよく分からないので適当。硬度を調べられるサイトがありました。
住んでいる場所を入力すると硬度が出ます。
って Würzburg、ガッツリ硬水じゃーん。
※Weich = 柔らかい、mittel = ちゅうくらい、hard = 硬い、の意。
液体洗剤か粉洗剤か
これはもう好き好きです。両方普通に売っています。
ただ、新しい洗濯機は大丈夫かもしれませんが、我が家で以前使っていた古い洗濯機では、粉洗剤を使うと洗濯機に残ってしまったりしたので、私はもっぱら液体洗剤です。
白物用洗剤か色物用洗剤か
白を表す「Weiß」とか「Weißer」の文字があったら白物用、「color」や「Bunt(多彩の意)」の文字があったら色物用とご判断ください。
パッケージでも何となく分かります(カラフルな服が並んでいる画像だったら色物用ですし、白い服が並んでいる画像だったら白物用)。
その他の分類、表記
- VollwaschmittelまたはUniversalwaschmittel
大抵の生地に使う事ができますが、少々の漂白剤が入っているようです。 - ColorwaschmittelまたはBuntwaschmittel
「Color」や「Bunt」の文字があるので、色物用なのは言わずもがな、色移りを防ぐ成分が入っています。 - Feinwaschmittel
繊細な生地用の洗剤です。洗剤によっては水温指定があるかもしれません。
適応水温は、たいていパッケージの表面の下部に「30℃ 40℃ 60℃」などの記載があります(この水温で洗ってください、という事です)。
ここでちょっと豆知識(という程のものでもないけど)。
完全に白物オンリーで洗濯するならモチロン白物洗剤がいいでしょうが、白物にちょっと色物も混ぜて洗う場合は、色物洗剤を使った方がいいです。
というのは、色物用洗剤は、服の色味を鮮やかに保つ効力があるのと同時に、色移りを防ぐ役割もあります。
ヘタに白物洗剤を使うと漂白剤が含まれているので、色物の色を落としながら白物に色を移してしまいます。
ちなみに、今の私のオススメ洗濯用洗剤はCoralの色物用洗剤(青パッケージ)。
Feinwaschmittelだし匂いもいい感じでお値段も高くない。
それまでは色々な洗剤を使っていましたが、Coralを使いはじめてからはずっとコレ1本です。
その他、用途にあわせて色々な洗濯洗剤
黒物用の洗濯洗剤
ドイツでは黒物用洗剤なるものがあります。
確かに黒い服って何度も洗ってると白っぽくなってきますもんね。
黒物用洗剤は黒を表す 「schwarz」 の文字、そして黒いパッケージなので、見た目で分かります(黒いパッケージが災いしてトイレ用洗剤に見えるかも…)。
私は始め、液体自体が黒くて、黒い色を服に染める感じを勝手にイメージしていて、洗濯機も黒くなったらヤダなー、などと思っていたのですが、いやいや、開けてビックリ、液体は白かった。地球は丸かった。
メーカーに依っては透明がかった紫色の場合もあるようですが、いずれにせよ墨のような黒の液体ではないのですね。
で、使ってはみたところ、うーん、黒さが際立つ実感はないです。
あくまで色あせを防ぐものであって、既に色あせたものに対しては効力を発揮しないという事なのでしょうか。
また、黒物オンリーで洗う機会があまり無く、中々減りが遅いです。
と、色々調べてみたところ、色物洗剤と黒物洗剤は基本同じ効能だそうで、ぶっちゃけ、べつに使い分けなくてもいいのではないでしょうか。
ま、気の持ちようということで。
敏感肌、赤ちゃん用に
敏感肌の方や赤ちゃんの衣類を洗うのに適している洗剤もあります。
娘が赤ちゃんの時、娘の肌が荒れた時に使っていたのは「Persil Sensitive-Gel(以下画像参照)」でしたが、ドラッグストアdmからはDenkmitや、哺乳瓶で有名な「NUK」など各種メーカーからも出ています。
パッケージにはだいたい赤ちゃんの画像が出ているので分かると思います。
「Persil Sensitive-Gel」の説明には、
- 最高の洗浄力(Persilシリーズの中での社内比と思われる)
- 肌に優しい
- 皮膚とアレルギーに優しいテスト済み
- 快適なフィット感
とあります。
服の臭いが気になるなら
まめに洗っていても匂ってくるバスタオルや汗の臭いが気になるなら「sport」と書いてある洗剤がお勧め。
夫が汗っかきで、特に夏場は汗の臭いがTシャツに染み付いてしまい中々臭いが取れなかったのですが、試しに「sport」洗剤を買ってきて60℃の高温洗いにしたら、臭いがスッキリ取れました!
ウール用洗剤
ウール用洗剤は、パッケージの見た目ですぐ分かります。
だいたいが薄いピンクのパッケージで、毛糸の写真、ウールを表す 「Woll」 の文字、時には例のウールマークが載っていたりします。
洗う際の適応水温も載っています。
通常ウールは30℃位で洗いますよね、ですので30℃、40℃が載っているものを買えばいいワケです。
まぁだいたいが 20℃ | 30℃ | 40℃ | 60℃ の記載になっています(というか、60℃で洗うウールって何?)。
部分的なシミ抜きに
まずドイツ語から紹介すると、
シミ抜き (die)Fleckentfernung, (der)Fleckenentferner
シミ抜き液 (das)Fleckenentfernungsmittel, (das)Fleckenlösungsmittel
などありますが、その通りの名称で書かれていなかったりするので、シミを表すFleckで探せば、たいていシミ抜きだと思います。
あとはやはりパッケージに白いシャツが描かれていたりするので分かります。
私が使っているのは「Fleck-Bürste」で、直訳すると「シミ-ブラシ」。
要は先端がブラシ状になっていて、シミの部分をシャカシャカこするというもの。
手も汚れないし、いいです。
お恥ずかしい話ですが、シーツに付いてしまった生理の血もこれでよく落ちました。
柔軟剤は必要?
ドイツの水は硬水なので柔軟剤を使った方がいいとは思います。
柔軟剤を使わないと、パリッパリに仕上がってしまうので。
ただ、前までは柔軟剤は「必須」だと思っていましたが、最近は無くてもいいかと思うようになりました。
実は娘が幼稚園に入るにあたって、服を含む全ての持ち物に名前を記載しなければならず、服には布用の名前シールをつけることにしたのですが、そのシールの注意書きに「柔軟剤は使わないでください」とあったのが始まりで、柔軟剤を使わないで洗ったところ、硬く仕上がりはしますが別段問題もないので、使わなくていいなら柔軟剤代も浮くし、いっかー、と。
私は今では、ベッドリネンを洗う時だけ柔軟剤を使っています。
柔軟剤はドイツ語で「Weichspüler(ヴァイヒシュピューラー)」で、 「柔らかい」 を表す 「weich」 や 「pure」 の文字を探しましょう。
ただ、洗剤同じく、パッケージにその文字が無い場合も。
ハイ!そんな場合は裏面・側面をチェック!
「◯◯mlだと普通に柔らか、◯◯mlでとってもフワフワ」 を表す図が載っていたら、それが柔軟剤です。
またはパッケージのデザインが、いかにも柔らかいイメージなっていますので、パッと見で探して裏面・側面を再チェックするといいと思います。
あと、柔軟剤は香りが重要ですが、 「うーん」 というものもたまにあって(男性の整髪料みたいな匂いとか)、好みの香りに出会うのが難しいです。
今のところのお気に入りは「Lenor」シリーズの黄色、白、青や、「Kuschelweich(クマのパッケージ)」シリーズの緑(Aloe Vera)でしょうか。
スーパーでフタを開けて匂いを確かめるのは皆さんやっているので、それはやっていいみたいです。
注意点としては、香りを確かめた後、フタをしっかり閉めたことを確認 してください。
ゆるく閉まったままだと、レジで横にした時に液体をこぼすという事をやってのけてしまいます。
↑コレを経験された方が多いようなのと、私自身もやらかし済み。
柔軟剤-アレルギー体質の方に
肌が荒れている時やアトピー体質の方にとっては、柔軟剤は使いたくないですよね。
柔軟剤を使わないという選択肢も勿論ありますが、ドラッグストアdmから出ている「Hygiene-spüler」なるものもオススメです。
直訳すると「衛生洗い」でしょうか。
キャッチコピーに「Ideal auch für Allergiker(アレルギー患者にも理想的)」とあり、さらにポイントを読むと
Bakterien(細菌)、Pilze(菌類)、Speziellen Viren(特殊なウイルス)をWäsche desinfektion(消毒洗浄)とあります。
汚れた赤ちゃんの服の消毒にもなるそうです。
娘が赤ちゃんの頃に肌が荒れた時は、洗濯洗剤は先述の「Persil Sensitive-Gel」を、柔軟剤代わりにこの「Hygiene-spüler」を使っていました。
娘には、他にもローションなど色々使っていたので、どれが効いたのかは分かりませんが、少なくとも悪化はしませんでした。
使い方は、柔軟剤と同じで、柔軟剤を入れるスペースに指定の容量を入れて洗濯機を回すだけ(当然ですが柔軟剤は入れません)。
緑のパッケージと青のものがありますが、緑の方が無色無臭なので私は緑の方が好きです。
カルキ対策も必要
何度も言いますが、ドイツの水は硬水なので、すぐカルキができます(水が乾いた後に白く残るやつ)。
カルキが溜まると石の様にガッチガチに硬くなるので、カルキ対策もしないと洗濯の汚れが落ちにくくなるばかりか、洗濯機が壊れる原因にもなります。ヒェー。
よって、日々カルキ除去剤を使ったり、半年に一度、強力なカルキ除去剤でカルキの除去をしないとならないのです。
※始めからカルキ除去成分が含まれている洗濯洗剤もあります。
パッケージに 「gegen Kalk」 や 「Kalkschschutz」 という文字があったらカルキ除去成分が含まれています。
が、一般的な洗剤には入っていないと思った方がいいです。
カルキ除去剤はどこに入れる?使い方
カルキ除去剤には液体、タブレット、そして粉タイプがあります。
どれでもいいのでしょうけど、アマゾンのレビューで 「タブレット版カルキ除去剤粉が全部溶けずに残ってしまった」 というのを見たことがあります。
私は液体とタブレット両方使った事がありますが、今のところタブレットの粉が残ったという事はありません。
おそらく洗濯機にも依るのでしょう。
使い方は、毎回の洗濯時、普通の洗剤を入れる時に洗剤と同じところに一緒に入れればOK。
カルキ除去剤も水の硬さに依って入れる量が変わってきます(もちろん硬さと量は比例する)。
もうね、出費がかさみますわ。
あれもこれも全部、硬水が悪いのよ。掃除も大変なのよ。