生理が来ない…。妊娠したかも…?一刻も結果を知りたいと思います。
そんな時は日本同様、とりあえず妊娠検査薬を使って自宅で検査をしてみるべし。
仕組み、検査方法も基本は日本の物と同じく、尿を使って(かけたり漬けたりして)結果を見ます。
目次
ドイツの妊娠検査薬の種類
生理予定日前に使えるタイプ、予定日後に使うタイプ
妊娠検査薬の種類ですが、まず、検査できる期間で分けると2種類あります。
ドイツには生理予定日前に使える妊娠検査薬と、生理予定日後に使う妊娠検査薬があります。
日本では「生理予定日前」はあまりメジャーではなかったような。
妊娠の兆候があって、すぐにでも知りたい場合は「生理予定日前に使える妊娠検査薬」は嬉しいですよね!
さて、「生理予定日前」と「生理予定日後」タイプ、それぞれどうやって選べばいいんでしょう?
生理予定日前に使える妊娠検査薬
ズバリ商品名に「Frühtest(フリューテスト)」と書いてあるものを選びましょう。
具体的にいうと、妊娠検査薬はドイツ語で「Schwangerschaftstest(シュヴァンガー シャフツ テスト)」と言うのですが、その中に「Früh(フリュー:早いの意)」の文字がくっついて「Schwangerschaftsfrühtest(シュヴァンガー シャフツ フリュー テスト)」と書いてあれば、生理予定日前に使える妊娠検査薬です。
念入りにチェックするのであれば、パッケージ(WEBサイトだったら説明)に以下の様な記載があります。
- 4 Tage vor der Periode anwendbar.
生理の4日前から使えます - Bis zu fünf Tage vor dem Ausbleiben der Periode testen.
直訳:生理が無い5日前からテスト(要するに、生理予定日の5日前からテスト可能)
使える日にちは、商品に依って4日前だったり5日前だったりしますが、「vor(フォァ)」の文字が「前」を意味するので「4 Tage vor」なら4日前、「fünf Tage vor(数字がドイツ語表記の場合もあり)」なら5日前という意味です。
生理予定日後に使う妊娠検査薬
逆に「Frühtest」の文字が無ければ、通常の、生理予定日後に使う妊娠検査薬と判断していいでしょう。
また、パッケージ(WEBサイトだったら説明)に以下の様な記載があると思います。
- Die Anwendung ist ab dem Fälligkeitstag der Periode möglich
生理期間以降可能 - Anwendung ab der fälligen Periode
生理期間以降から適用
大雑把に簡単にみるなら「ab」が「~(から)」の意味なので、「ab」の文字があったら「予定日前ではない」と判断できます。
以下は日本の検査薬の情報ですが、
- 尿中のhCG値が50mIU/mLを超えると陽性反応を示す
- 50mIU/mLの濃度まで達するペースには個人差がある
ということを考えると、ほぼ確実に判定するには「生理開始予定日の1週間後以降」が理想だそうです。
尿をかけるタイプ、浸すタイプ、デジタルタイプ
使い方で大きく分けると3種類になります。
- 持ち手部分がプラスチックで先端に尿をかけるタイプ
- デジタルタイプ
- 尿をコップにとって、それに浸すリトマス紙タイプ
この種類は日本でも同じですかね。
持ち手部分がプラスチック
個人的には、持ち手がプラスチックタイプがてっとり早いのかな~と感じています。
日本でもこのタイプを使っていたので慣れているからかもしれません。
使用方法:たいていキャップが付いているのでキャップを外し、その外した部分に尿を数秒間かけ(持ち手の方まで掛からない様に注意)、それから平坦なところに置き数分待つ。
検査薬がちゃんと反応しているかどうかのピンクの線がひとつの窓に現れてきて(ドイツの説明書ではKontrollfensterと書いてある)、もうひとつの窓(Ergebnisfenster)にも線が現れたら陽性(妊娠)。
簡単に言うと、線が2本なら陽性(妊娠)、1本だけなら陰性(妊娠していない)、何の線も現れない場合は何かしらの誤作動、と判断。
※かける秒数や待つ分数はメーカーに依り異なるので各説明書を確認して下さい。
デジタルタイプ
デジタルタイプは使った事がないので詳しくは分かりませんが、使用方法はほぼ上記と同じだと思います。
ただ、結果画面がデジタルで出るので、どういう結果が陽性なのか陰性なのかは各種説明書で確認してください。
特筆すべきは、このデジタルタイプには、陽性、陰性の他に、陽性の場合に週数まで出してくれる代物がありまして、そういった商品には「Wochenbestimmung」の文字があります。
また、「+ 1-2」「+ 2-3」「3 +」「-」といったモニタ部分の画像がパッケージに載っているので、すぐ分かると思います。
デジタルタイプは少々高いながらも人気があるようですが、アマゾンのレビューを見ると、高評価とは別に低評価もそれなりにあって、読むと「動作しない」「不正確」など、デジタルならでは(?)の誤作動があるようで、高い割にはリスクがある様な気がします。
※ただ「不正確」という点については、どのタイプの検査薬でもそういったレビューはあるので、そういうものだと割り切るしかないのかもしれません。
また、デジタル=電池を使っているので、子供の手の届くところに保管しない、電池を抜いて下さい、リサイクルのルールに従って捨てて下さい、など、テストする以外で気にしなければならない事があって面倒な気も。
リトマス紙タイプ
コップに尿を取って、それにリトマス紙を数秒間ひたします。
結果は「持ち手がプラスチックタイプ」と同じかと思います。
リトマス紙タイプは、先ずはコップに尿を取らなければならないので、使い捨てコップがあればいいですが、無い場合コップも買う必要があります。
ただ、10本入りで7~8€位なので、何度も使う予定があるならいいかもしれません(ちなみにデジタルタイプだと1本でその位のお値段)。
精度で選ぶ
感度 Sensitivität
「Sensitivität(感度):◯mIU/ml」とパッケージのどこかに書かれていると思います。
これは「尿1ミリリットル当たりのミリ国際単位」だそうなのですが、この◯の数字が小さいほど、より少量の尿でも検出できる事を表しているそうです。
ただ、アマゾンのレビューの低評価を見てみると「妊娠していないのに妊娠と出た」とあって、「少量の尿でも検出できるという点」が逆に仇になっているんじゃ?と私の勝手な感想。
だいたい普通は20mIU/mlで、感度が高い場合は10mIU/mlの様です。
信頼性 über 99% Zuverlässigkeit
パッケージに「über 99% Zuverlässigkeit」と書かれてあったら、それは「約99%の信頼性」の意味なのですが、これも殆どの商品に書かれているのと、煽り文句のひとつなので本当に信頼できるかどうかは不明。
まぁ、何も書かれていないのよりは「über 99% Zuverlässigkeit」と書かれている商品の方が、気分的にいいかと。
妊娠検査薬はどこで買えるの
直接店舗で買う場合は、ドラッグストアのdmやMüller、薬局Apotheke(アポテケ)、スーパーマーケットでもrealやEDEKAなど大型スーパーなら置いてあると思います。
インターネット通販(オンラインショップ)なら、dmオンラインなどで買うことができます。
結果の精度をあげるために
結果の精度をあげるための要点をいくつかあげておきます。
- 朝起きて最初の尿でテストする
- 当然ながら各商品の使用方法を厳守する(尿をかける時間、かける箇所、待つ時間など)
- 早すぎるテストは不正確な結果になる可能性あり
生理予定日前タイプであっても、予定日前7日とかでは早すぎる
予定日後タイプの場合は、生理予定日後1週間後が理想
妊娠検査薬にまつわるドイツ語
- Schwangerschaftsfrühtest 妊娠検査薬
- Schwanger 陽性(妊娠している)
- Nicht Schwanger 陰性(妊娠していない)
- Früh 早い
- vor… …より前
- ab ~(から)
- 2 Tests, 2 Stück 2本入り
- Periode 生理
- Anwendung 適用
- anwendbar 応用できる、適用し得る
- möglich 可能な
- …Sekunden …秒
- …Minuten …分
- fälligen Periode, Fälligkeitstag der Periode 生理期日
- 妊娠検査薬ありますか?(お店で) Haben Sie einen Schwangerschaftstest?
- 妊娠検査薬をください(お店で) Ich hätte gerne einen Schwangerschaftstest.
- 私は妊娠しています ich bin schwanger.
あとがき
ちなみに私の場合は、一度目は生理予定日前に使えるタイプを夫に買ってきてもらって試したのですが陰性で、二度目は生理予定日後タイプを買ってきて慎重に日にちを選んで試しました。
いずれにせよ結果は出るのですから焦らなくてもいいのではないかなー(いや、焦る気持ちはよく分かります)。
また本数ですが、何だかんだで2本入りが便利だと思います。
陰性であったら次回使えますし、陽性であっても、クリニック行く当日に念のためもう一度チェックしてみるなど無駄にはなりません。
また、陽性だった場合、次のステップはクリニックで診察になりますが、産婦人科選びでも書いた通り、クリニックは8週を超えていないと診てくれないので、その間、悶々と待つ事になります。